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【臨床】圧迫骨折とガンステッド・カイロプラクティック

塩川 スクール 圧迫骨折

圧迫骨折は、背骨が潰れて変形してしまう骨折のことを言います。寝返りをうつ時や、起き上がる時、体を動かし始める時に痛みが出ることが特徴です。ほとんどの場合、安静にしているだけで、時間が経った後でレントゲン診断にて圧迫骨折が発見されることも少なくありません。

一般的な圧迫骨折に対しての治療法

塩川 スクール 圧迫骨折

圧迫骨折は、文字通り骨折ですから通常の骨折と同様、治療法は「整復と固定」になります。コルセットを着用して骨が修復するのを待ちますが、一度変形した骨の形が改善することはありません。最近では潰れた骨に特殊なセメントを注入する手術が開発されています。しかし、これらの治療は対処療法なので一時的に改善したとしても、根本原因の改善には至りません。

一般的に圧迫骨折は、加齢や骨粗しょう症や外傷などが原因とされています。外傷はともかく、加齢や骨粗しょう症が圧迫骨折の原因だとしたら、なぜ圧迫骨折になる高齢者とならない高齢者がいるのでしょうか?

骨粗しょう症の原因には、加齢、生活習慣(運動不足、食生活など)、喫煙、閉経後のホルモンバランスの変化、関節リウマチやステロイド薬の使用などがあります。

しかし、考えてみてください。もし、それらの外的要因が骨粗しょう症の根本原因だとしたら、なぜ骨粗しょう症になる人とならない人がいるのでしょうか?

ここで重要なことは、骨粗しょう症の対処法として外的要因に意識を向けるのではなく、体の内に意識を向けることです。日常生活において様々なストレスを受け、生活習慣が乱れることや、環境が変化することもあります。

毎回毎回それらの変化に対応し続けるのは大変な作業になります。だからこそ対策として体の内に意識を向けることが大切なのです。

そもそも圧迫骨折は、体の内からのシグナルです。骨の耐久性や強度が低下していることを教えてくれているのです。カイロプラクティックでは、圧迫骨折に対して根本原因を特定した上でケアをしています。

ガンステッド・カイロプラクティックでの圧迫骨折へのアプローチ

塩川 スクール 圧迫骨折

① 背骨のバランスの乱れによる圧迫骨折

加齢によって骨の密度が低下する1つの原因は、背骨のバランスの乱れが考えられます。私たちの背骨は、負荷が加わる部位には密度は高くなり、負荷が少ない部位には密度が低くなります。

宇宙飛行士が無重力の中で生活することで骨の密度や筋力が落ちていくのと同じです。背骨にきちんとした圧が加わることで骨密度は安定することになります。しかし、サブラクセーションが存在すること、背骨のバランスが乱れます。

これまで背骨によって体を支えていたのが、筋肉を頼り背骨を支えるようになります。その状態が慢性化することで骨密度が低下していきます。 これが、骨粗しょう症の原因となります。

骨には新陳代謝があります。古くなり劣化した骨は、メンテナンスされて新しい骨へと生まれ変わっていくのです。 サブラクセーションが取り除かれ、背骨が安定することで、正常な骨の新陳代謝が行われ健康な骨を取り戻すことが可能になります。

アジャストメント

筋骨格系の問題

② 閉経後の女性ホルモン低下による圧迫骨折

塩川 スクール

骨粗しょう症は、特に女性に多い病気で、患者さんの80%以上が女性と言われています。女性ホルモンの一種であるエストロゲンは、骨の新陳代謝に際して骨吸収をゆるやかにして骨からカルシウムが溶けだすのを抑制する働きがあります。そのため、閉経期を迎えて女性ホルモンの分泌が低下すると、急激に骨密度が減ります。

なぜエストロゲンの分泌量が異常に低下してしまうのでしょうか?

そこで重要なのが“脳“になります。神経を通じて様々な情報が脳へ伝達されます。その情報を処理するのが体の司令官である脳になります。脳は体の状態を把握して、その環境に適応するために対処してくれています。しかし、サブラクセーションによって神経に問題があると脳は、子宮や卵巣の状態を把握することができずに、その結果、女性ホルモンが急激に低下することで、骨密度の低下の原因となっているのです。

アジャストメント

  • 子宮の神経支配:T12~L1
  • 卵巣の神経支配:L1~L3

③ 副甲状腺の機能低下による圧迫骨折

塩川 スクール 圧迫骨折

骨はカルシウムの貯蔵庫です。体内のカルシウムの99%は骨や歯の中にあり、残りの1%は血液中に存在しています。1%のカルシウムは、全体のカルシウム量からするとわずかですが、筋肉の収縮や血液の凝固や神経伝達に関わるなど重要な働きをしています。

そのため、血液中のカルシウムが足りなくなると、骨からカルシウムが溶けだして補おうとします。骨は、体を支える以外に、カルシウムを貯蔵するという役割も担っており、カルシウムの摂取量が少ないと、次から次へと骨からカルシウムを血液へ補わねばならず、骨の中のカルシウムが失われてしまうのです。

そこで、副甲状腺が重要な働きしています。副甲状腺は、血中のカルシウム濃度を一定に保つ機能が備わっています。しかし、サブラクセーションによってその機能が亢進することで、血液中のカルシウム濃度が高くなり、骨のカルシウム濃度が少なくなります。 それが骨粗しょう症の原因となります。

アジャストメント

副交感神経系の問題:後頭骨~C5、特にアトラスのアジャストメントが効果的

慢性化した圧迫骨折へアプローチ

症状が落ち着いている慢性化した圧迫骨折は、アジャストメントは可能です。その場合、まず正確に圧迫骨折している椎骨の場所を特定します。骨折部が椎体の上縁部にある場合、骨折部または、1つ上の椎骨にサブラクセーションの可能性があります。

下縁部にある場合は、骨折部または、1つ下の椎骨にサブラクセーションの可能性があります。上下の圧迫骨折の場合の多くは、骨折部の椎骨にサブラクセーションの可能性があります。このように、圧迫骨折している部位でアジャストメント個所を特定していきますが、体表温度の測定、静的触診、動的触診もしっかりと行う必要があります。

*骨粗鬆症による圧迫骨折の場合は、患部に問題がない場合もあります。骨粗しょう症の原因を特定した上でアプローチをしていくこと。

外傷による圧迫骨折の対処法

急性の圧迫骨折の場合、必ずレントゲン画像が必要になります。正確に圧迫骨折している椎骨を特定した上でアジャストメンを行いますが、高度なテクニックや臨床経験が必要となります。決して力任せのアジャストメンはしてはいけません。

重度の痛みを伴う急性の場合は、アジャストメントは禁忌となります。その場合、3~4週間安静が必要になり、炎症が引くまでアイシングを行います。治療法としては、うつ伏せにした状態で寝てもらい、患部に3.5~4.5キロ位の砂袋や米袋を患部に当て、後方へ椎骨が移動しないように予防することで早期改善に繋がります。

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塩川 雅士

塩川 雅士

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。
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