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【臨床】股関節の問題とガンステッド・カイロプラクティック

塩川 ガンステッド

加齢による筋力低下や遺伝的な股関節の形状が原因と診断されることが多く、どんな治療をしたらいいのか分からない人も少なくないでしょう。

股関節に問題は、「安静が1番」と思っているようですが、実際は筋力低下が進み、さらに股関節への負担を増やしている可能性もあるのです。そのためには、きちんとした股関節の問題に対する正しい知識と対策法を身につけて、根本からアプローチすることが大切になります。

股関節の役割と重要性とは?

塩川 ガンステッド

股関節は、主に体の動きに深く関わりがある部位です。体を前後左右に動かし、足を広げることができるのは、股関節のおかげです。もし股関節に問題が生じれば、体が一本の棒のようになってしまい、歩くことすらままなりません。また股関節は、単純に上半身の重さのみを支えているわけではなく、体の衝撃を吸収する役割もあります。

歩くだけでも体重の3~4倍、階段の上り下りでは、6~8倍もの負荷がかかると言われています。体重が50㎏あれば、歩行時には150~225㎏、階段の上り下りでは310~435㎏の負荷が股関節にかかる計算です。

その大きな衝撃を吸収する為に重要な役割が股関節にあります。股関節に問題が生じることは、体への衝撃を吸収することができず、背骨に負荷を与える要因になるのです。だからこそ背骨の安定には、股関節の柔軟性と安定性が必要不可欠になるのです。

一般的な股関節の問題でのアプローチ

塩川 ガンステッド

初期の段階での治療は、炎症を抑えて痛みを軽減させる鎮痛薬や筋肉の緊張を緩めて血流を改善する筋弛緩薬や筋肉の疲労をやわらげ神経機能の回復を促すビタミン剤などが挙げられます。また、湿布や塗り薬なども対処療法が行われますが、一時的に症状は緩和されても根本的な改善には至りません。

症状が進行し関節の変形が進行してしまうと、股関節を人工の関節に置き換える手術(人工股関節置換術)を行います。人工関節も摩耗して劣化するので耐用年数は15年程度と言われています。そのため15年くらい経つと、再び病院での手術が必要になることがあります。そのため可能な限り初期の段階からカイロプラクティックでのケアを受けることが大切になります。

股関節の問題の原因として、デスクワークや家事などといった長時間の同一姿勢、運動不足などの生活習慣の乱れなどといった体の外における外的要因が考えられます。

そして、それらの外的要因を見直し、改善することが股関節の対策法とされていますが、考えてみてください。もし外的要因が股関節の原因だとしたらなぜ股関節に問題がある人とない人がいるでしょうか?

ここで重要なことは、股関節の予防策として外的要因だけに意識を向けるのではなく、体の内に意識を向けることです。そもそも股関節の問題は私たちの体が危険な状態にあることを知らせてくれる大事なシグナルです。デスクワークのような長時間座っている姿勢をしていれば、必ず股関節の可動域は制限してくるものです。

それ以上長く座っていることで体に負担がかかり危険が生じてくることを私たちの体は教えてくれているのです。カイロプラクティックでは、体の内に問題の根本原因が存在していると考え、股関節に対してアプローチしています。

カイロプラクティックでのアプローチ

塩川 ガンステッド

股関節の問題のほとんどのケースでは、股関節自体に問題があるわけではありません。股関節に負担をかけている他の場所に問題が存在しています。確かに遺伝的な問題で股関節の形状が生まれつき変形していると場合もあります。しかし、そのような場合でも成長とともに体は適応し、股関節周辺の筋肉や靭帯は強化されていきます。

また、股関節が急に変形することもありません。股関節が変形するまでには、必ず時間が経過しています。股関節が変形するということは、体が適応しているという意味があります。股関節の形状を変化させ、環境に適応しているのです。一般的に考えると股関節の形状が変形してしまうのは悪いものとされ、辛いものでもあります。しかし、股関節の形状が変形するということは、一生懸命に体が適応していることを意味しているのです。

ここで重要なことは、股関節の形状だけに着目するのではなく、その股関節の形状が変化した根本原因に着目しなければいけません。特にカイロプラクティックでは、股関節の根本原因は、腰椎や仙骨から出る神経に着目しています。なぜなら、それらの神経は股関節に関与しているからです。

神経を介して脳と体のサイクルに正常であれば損傷をしても自然に治癒することができるようにプログラムされています。本来、体には偉大な力が、備わっていて、生まれた時から健康になるすべを知っているのです。股関節痛や変形の進行が一向に改善しない理由は、股関節に供給している神経に問題があり、損傷部分の修復が行われていない状態になっているだけなのです。

ガンステッド・カイロプラクティック

まず、股関節の問題は、腸骨サブラクセーション(AS/ASIN腸骨)のアプローチから考える。また、胸椎12番から腰椎2番の股関節周辺の神経支配のサブラクセーションのアプローチも考えられる。(前方部の寛骨臼の神経支配:L2~L3/後方部の神経支配:L4~L5)

特に股関節の前方部や外側部の腸骨稜や膝に痛みがある場合は、腰椎のサブラクセーションを考える。重度の変形性膝関節症は、同側のASIN腸骨と仙骨軸転変位の両方が確認される。(PIEX腸骨による変形性膝関節症は稀である)

アジャストメント

① 仙骨軸転変位:P-R/PI-R/P-L/PI-L
② 慢性的なAS/ASIN腸骨
③ 腰椎5番
④ L1-L2:前面の股関節に痛み
⑤ L3-L4:後面の股関節に痛み

人工股関節へのアプローチと注意点

・サイドポスチャーを使用する場合は、患部を下にしてアジャストメントすること。(患部上の場合は、スラスト時に股関節に圧が加わるため)
・仮に患部上でアジャストメントを行う時は、術者の固定を入れないで行うこと。両側の場合、ハイローテーブルまたは、ニーチェストを使用すること。

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塩川 雅士

塩川 雅士

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。
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