前田一真

初めまして。シオカワスクール インストラクターの前田一真です。現在、約半世紀続く塩川カイロプラクティック治療室で臨床をさせていただいており、CLセミナーではインストラクターを担当させていただいております。また2022年度からはパルペーション教室で講師を担当させていただいております。ご挨拶として、私がガンステッド・カイロプラクティックと出会った経緯や、インストラクターとしての想いをお伝えさせていただきます。
Contents
ガンステッド・カイロプラクティックとの出会い
改めましてシオカワスクール インストラクターの前田一真(まえだかずま)と申します。神奈川県藤沢市出身です。
私は元々サラリーマンをしていて、某大手運送会社で運行管理者として勤務しておりました。その中で遭遇した数多くの事故を通じて、命の尊さや体調管理の重要性と向き合う日々がありました。そんな私がカイロプラクティックと出会ったのは、自身が歩けないほどの腰痛に見舞われたことがきっかけです。アメリカではカイロプラクティックのテクニックは細かいものまで入れると200種類以上あると言われていますが、私が通った院の先生がガンステッド・カイロプラクティックを実践していました。
自分がカイロプラクティック・ケアを受けていく中で、体に起こる様々な変化を感じているうちにカイロプラクティックに興味を持ち始めました。当時の私はカイロプラクティックというものを「怖い」・「危ない」という認識でしたが、自分の体で体験してしまったのでその効果に疑いようがなくなりました。
ただ、それがカイロプラクティックを学ぶきっかけになったかというとそうではありません。私がカイロプラクティックを本気で学ぼうと思ったきっかけは、当時自身のメンテナンスとしてお世話になっていた先生の院に通われていた患者様が皆さん『笑顔』だったからです。
皆さん、体に何かしらの不調を抱えて通っているはずなのに、「あの笑顔が出るのはなんでなんだろう。すごいな。これは一生の仕事にする価値があるのではないか?」と思うようになったのがきっかけです。
それからシオカワスクールに入学し、カイロプラクティックを学べば学ぶほどに「カイロプラクティックを一生の仕事として選んで良かった!」と思うようになりました。
カイロプラクティックを学んできて、今思うことは哲学がとても大事だなと感じています。カイロプラクティックにはカイロプラクティック哲学という学問があり、そこではカイロプラクターとしての『あり方』の部分を学ぶことができます。
カイロプラクティック哲学とは『自然哲学』です。人間の治る力も自然のものです。誰が治すわけではなく、その人自身の自然治癒力によって治っていく。母体の中で280日間かけて人間を作り上げた力が体を治す。この『あり方』や『自然治癒力』というものが腑に落ちたことで私の中でブレない心というものが出来上がったと思います。
インストラクターとしての想い
シオカワスクールでは、より多くの人にガンステッド・カイロプラクティックを提供できるように「正統なカイロプラクター」を育成することを目的としています。
では「正当なカイロプラクター」とはどのようなものでしょうか?
カイロプラクターに必要なことは「哲学」・「科学」・「芸術」の3つとなります。このどれか一つがかけても成り立ちません。またどれか一つが飛びぬけていても成り立ちません。3つのバランスが重要です。ガンステッド・カイロプラクティックとはこれら3つを学び・実践していくことができるものだと確信しております。ガンステッド先生のカイロプラクティックにかける想い。その想いを世界中のガンステッド・カイロプラクターが引き継ぎ、常に発展・進化させ続けているものがガンステッド・カイロプラクティックとなります。
哲学とは先に述べたようにカイロプラクターとしての「あり方」という根底の部分を学ぶことができます。ここが腑に落ちたときにブレない心というものが出来上がるのだと私は考えています。神経の流れを整えて自然治癒力を高めるという、目に見えない力を100%信じることができるかどうかはカイロプラクティック哲学が必要です。大事なことは外ではなく内にあります。目の前にいる患者様の体の内に答えがあるのです。
ガンステッド先生もカイロプラクティック哲学をとても大切にされていました。
「サブラクセーションを見つけて、それを受け入れ、正しなさい。あとはそっとしておきなさい。」
この言葉だけでもガンステッド先生がカイロプラクティック哲学を通して、人間の自然治癒力を100%信じていたのが分かります。
決して検査やテクニックだけではない、ガンステッド先生のカイロプラクティックに対する想い。この想いをガンステッド・カイロプラクティックを提供している世界中の先生方が受け継いでいます。
科学とはサブラクセーション(神経の圧迫)を特定していくものです。どれほどテクニックにすぐれたカイロプラクターであってもサブラクセーションを的確に見つける事ができなければ何の意味もありません。5つのクライテリア(視診・静的触診・動的触診・体表温度検査・レントゲン評価)だけではなく、問診でしっかりと患者様の状態を聴くことができるのか。ガンステッド先生が残してくれた膨大な臨床データと照らし合わせながら、自身の臨床データをしっかりと記録しているか。これらの臨床データを世界中の先生とシェアすることで、より多くの人に正しいカイロプラクティック・ケアを提供できるようになります。だからこそガンステッド・カイロプラクティックは、ガンステッド・テクニックではなく、『ガンステッド・システム』となります。
芸術とはアジャストメントのテクニックのことです。私がシオカワスクールに入学したての頃、「芸術って言葉のチョイスはピッタリだな!」と思ったのを今でも覚えています。ガンステッド先生の過去のアジャストメント動画や、塩川満章先生・講師の塩川雅士先生の臨床でのアジャストメントを見ていると鳥肌が立つほど姿勢がキレイです。アジャストメントが上手い先生の共通点と言えるかもしれません。私は長いことバスケットボールに携わっていましたが、プレイが芸術と言える代表格が「マイケル・ジョーダン」と「コービー・ブライアント」です。彼らの立ち振る舞いや姿勢はまさに鳥肌が立つもので『芸術』としか表現できないものです。他のスポーツでもトップアスリートは例外なく姿勢がキレイですよね。これと同じことをガンステッド先生や塩川先生から感じ、そして学び続けています。正しいフォームは体に変な緊張がなく、術者も患者様もお互いがリラックスできます。それが質の高いアジャストメントに繋がりますし、自身の怪我の予防にもなります。
「哲学」・「科学」・「芸術」の3つをバランスよく学び・実践し、世界中のガンステッド・カイロプラクターと情報をシェアして発展・進化させていくことができる。より多くの人に質の高いカイロプラクティック・ケアを提供できる。これがガンステッド・カイロプラクティックです!
私はこのガンステッド・カイロプラクティックの話をしているとき、いつもワクワクしてきます。患者様自身が日々の健康に感謝し、身体の治る力に感動し、身体の無限の可能性に希望を持てる。こんな素晴らしいことに携わることができるのはガンステッド・カイロプラクティック最大の魅力であり、最上の喜びだと思います。
日本の代替医療のスタンダードがガンステッド・カイロプラクティックとなるように、全国の先生方とネットワークを構築していくことがシオカワスクールの使命であり、インストラクターとしての私の想いです。
●経歴
2017年 Shiokawa school of chiropractic 本科入学
2017年 トムソンテクニック教室 修了
2018年 スクール在学時に塩川カイロプラクティック治療室 勤務
2018年 ガンステッドセミナー 修了
2018年 頭蓋骨クレニオセミナー 修了
2019年 Shiokawa school of chiropractic 本科卒業
2020年 ガンステッド初級コース インストラクター担当
2021年 ガンステッドセミナー インストラクター担当
2022年 CLセミナー インストラクター担当
2022年 パルペーション教室 講師担当
2022年 塩川カイロプラクティック治療室にて副院長に就任
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