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カイロプラクティック哲学から考える患者指導の6つのポイント

患者指導において重要なことは、まず目的を明確にする必要があります。 その目的が明確でない状態では、患者様のゴール地点が明確でないことと同じになります。 まず、患者様がどのようになることが好ましいのでしょうか? 患者指導の目的を考える上で重要なことは、すべては患者様のためのものであって、先生の目的を満たすものではありません。 ガンステッド・カイロプラクティックにおける患者指導の6つのポイントについてお伝えしていきます。

① 意識が内に向けられる患者指導

一般的に、何か体に問題が生じた時に病院に行って診察を受け治療をしてもらいます。 治療院も同様に、肩こりや腰痛などの体の不調があった時に近くの治療院に行って施術を受けます。このように体に何か体に問題が生じたときに、その問題の解決に対して外に答えを求めようと、意識が外に向けられています。

外に意識が向けられることが悪いことではなく、まず初めに内に意識を向ける必要性があります。なぜなら、常に外の環境も、体も変化し続けています。 変化し続けているものに対して毎回対応することは非常に困難になります。

だかこそ、内に意識を向けることを習慣づけることで、体の微妙な変化にも気づくことが可能になります。体の内に意識を向けるということは、体の声を聞くということになります。体の声に敏感になることで何か体に問題が生じたときにすぐに修正や改善をすることができます。

重要なことは、その問題から気づきや学びを得て、自身で改善していく知恵を養っていくことになります。そのために意識を内に向けることが重要になります。 患者指導のゴールは、患者様が自身の体の問題に対して気づきや学びを得て、健康に責任を持っていくことにあります。

② 制限しない患者指導

患者様からしてみれば治療家は、“先生”という立場になります。 臨床経験が1年目でも40年の先生でも同じ“先生”という立場になります。 あなたの言葉にはものすごく影響力があり、簡単に患者様をコントロールすることは簡単にできます。 それは、ただ先生の理想の型に患者様をはめているだけであり、先生の目的を満たすための患者指導になっています。

それでは、一向に患者様は、自身の体と対話をすることはありません。

また、制限すればするほど、患者様の人生の質も比例して制限されていきます。患者指導において重要なことは、患者様の人生の質を高めていく、もしくは患者様を応援していく指導になります。

その患者様ができないことや諦めていたことができるようになるために、先生が患者様の体を尊重しながら指導を行っていくことが大切になります。 そのためには、制限(コントロール)しすぎる患者指導には注意が必要になります。

③ 与えるのではなく、引き出す患者指導

例えば、臨床である期間は結果が出ていた症例も、ある期間を過ぎると急に結果が出なくなってしまうこんな経験があったかと思います。そんな時に他のアドバイスはできないかと考え、患者様にとってベストなアドバイスを行います。 しかし、常に変化している体は一つとして同じ体はありません。

季節や天気が変わるように体も常に変化し続けています。 その変化している体に対して毎回ベストな指導を行うことは容易なことではありません。 正直に言います、先生の頭の中に目の前にいる患者様のベストを知ることはできません。その答えは、患者様の体の内に存在しています。

例えば、体の限界を越えそうな時や、超えた時には、必ず体は痛みのような様々なシグナルを通じて教えてくれます。 それらの体の声にこそ答えは秘められています。 だから治療家は、患者様の答えを引き出すような指導を行うことが必要になります。

④ 治療時間以外で行う患者指導

患者指導においての大きな壁が時間になります。患者指導を徹底すればするほど、時間が掛かってしまい、1人に対する時間が無くなってしまいます。その結果、本当に行わなければいけない患者指導の目的を見失ってしまうことがあります。 また、指導に時間を掛けることで、1日の患者数にも限界が生じてきます。このように患者指導における時間は、治療家にとって非常に重要になります。 この時間の壁を改善するために重要なことが、目的となります。

患者指導における目的が明確であれば、その目的を達成するための患者指導を行うことだけになります。 患者指導にける目的とは、患者様の意識を内に向けることになります。 治療家が外から情報を与え患者様の意識を外に向けるのでなく、意識を内に向けるように指導を行うことが重要になります。

本来の患者指導のゴール地点は、患者様が自身の体の声に耳を傾け、気づきや学びを得て、自身で改善していく知恵を養っていくことになります。本来の患者指導における時間は、治療院にいない時に行うものであって、治療家が時間を費やす時間ではありません。

⑤ 専門分野での患者指導

臨床をしていると様々質問を患者様から受けます。そのたびに、頭の中にある知識からベストな答えを選択して質問の回答を行っています。知識があれば、患者様から尊敬されますし、信頼を得ることができます。しかし、ここで考えてみてください。患者様にとってメリットな指導を行えば行うほど、患者様の意識は外に向けられ、結果先生の専門性が低くなってしまいます。

反対に患者様にとってデメリットとなる指導を行えば行うほど、患者様を制限しすぎ、人生の質は低下していきます。ここで重要なことは、どんな質問に対しても先生の専門分野の話しに導いていく患者指導になります。そうすれば、常に先生の専門分野で話をすることができ、先生の専門性は高まっていきます。

⑥ 患者様のベストを知る患者指導

患者指導において重要なポイントは、何が患者様にとってベストかを知ることになります。 “ベスト“って誰が知っているのでしょうか?  それは、患者様の体の内に答えがあり、決して先生の頭の中にはありません。患者様の体は一つとして同じ体ではありません。天候や季節が変わるように常に患者様の体も日々変化し続けています。

その変化し続けている体に対して毎回ベストな指導を行っていくってことは容易なことではありません。だかこそ、内に意識を向けることを習慣づけることで、体の微妙な変化にも気づくことが可能になります。体の声に敏感になることで何か体に問題が生じたときにすぐに修正や改善をすることができます。

重要なことは、その問題から気づきや学びを得て、自身で改善していく知恵を養っていくことになります。どれだけ先生が体のことを勉強したとしても、患者様の体は患者様自身が一番知っています。

その立場で指導を行うことが重要になります。上からの指導を行うのではなく、患者様の体を尊重しながら指導を行っていくことが重要になります。

患者指導で重要なことは、治療家がただ外から知識を与える指導ではなく、患者様自身の体と対話する習慣や、すぐに体の変化に気づける指導が本来の患者指導のゴールになります。

すべての答えは、患者様の内側に存在しています。 それを導くのが治療家としての患者指導の在り方となります。

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塩川 雅士

塩川 雅士

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。
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