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カイロプラクティック哲学から考える真実とは?

塩川カイロプラクティックスクール

真実とは?

辞書で『真実』という言葉を調べてみると、嘘や偽りのない、本当のことという意味が出てきます。では、なぜあなたはカイロプラクターの道を選んだのでしょうか?カイロプラクティックに対して嘘や偽りのない、本当のことだとどのようにして思うことができたのでしょうか?

カイロプラクティックで奇跡的に体が改善した体験をしたことで、カイロプラクターを志すきっかえになった人もいるでしょう。勘や直感などが優れている人は、”これだ”と思い決断した人もいるでしょう。様々な研究論文や研究データを見てカイロプラクターを志した人もいるでしょう。権威性のある人や尊敬している人から言われて選んだ人もいるでしょう。

このように何かを信じる唯一の理由は、あなたにとってそれが真実である、それ以外の理由は何もないと言えるでしょう。

しかし、上記に挙げた一部の例には、共通して言えることが1つあります。 それは、”周囲の同意”になります。カイロプラクティックで奇跡的に体が改善した体験をしたことで、カイロプラクターを志すしたきっかえになった人であっても、大勢の人に中のたった1人だけなら運がよかったで終わってしまいます。様々な研究論文や研究データを見てカイロプラクターを志す人はまさにこの周囲の同意に当てはまります。権威性のある人や尊敬している人から言われて選んだ人もまた、周囲が同意によってカイロプラクティックが真実だという事を認識しています。

このように、真実を認識するには周囲の同意から成り立っていることが言えます。主観的で個人的な体験だけの認識では、他の人から見れば嘘ともなりえる危険性もあり、真実と認識する為には、必ず周囲の同意が関係しています。

今では、地球が丸いということは誰もが知っていることではありますが、地球が丸いという考えが真実として受け入れられることがない時代もありました。このように、時代の流れや環境の変化や科学の進歩によって真実は覆られることもあります。

あなたが今、真実だと思っている道が周囲の同意から成り立っている真実であれば、本物の軸を手にしたことにはなりません。そこでカイロプラクティック哲学という学問が必要になります。

塩川カイロプラクティックスクール

カイロプラクティック哲学

カイロプラクティック哲学において、真実への認識には信念・経験・合理的この3つの工程が存在しています。それぞれの工程が複合的に積み重なることで真実を認識することが可能になります。

①信念(Authority)

この工程の多くは宗教に存在しています。言い換えれば信仰になります。この場合、人物の影響力や権限によって大きく影響を受けます。18歳までの教育の85%はこの手段によって真実への認識が行われています。影響力のある親や学校の先生によって、何が正しいのかを教育され、その教えが真実へと導いていきます。 

世界に無数の宗教がある中からどれが正しいかなんて知ることはできません。信仰している神への信念があれば、その人にとってその宗教が真実となります。カイロプラクティックでも同じことが言えます。今のあなたの治療哲学や治療技術が確立されたのは、教育を受けた学校や師匠の教えによって確立されたものになります。

信念は、真実を認識するためには非常に重要な役割がありますが、ここにも周囲の同意が大きく関係しています。同意してくれる仲間が周りにいるからこそ、真実として認識することが可能になります。宗教においても、神を信仰する仲間が大勢いるからこそ信仰することができますし、カイロプラクティックを信じる仲間や患者様がいるからこそカイロプラクティックを信じることができます。

信念は、信仰する人や物や環境の変化や時代の流れの変化によって、信仰するものが変わってしまう可能性があります。これまでの日本の歴史から見ても、神様のカタチも大きく変化をしてきました。アマテラスの神から始まり、古墳時代では天皇を中心とした皇祖の神、鎌倉時代では一般民衆の間でも仏教が始まり時代のながれによって神様は変化し続けてきました。

カイロプラクティックでも同様に、治療技術や治療方針などの変化によってこれまでとは異なったアプローチや技術の教育を受ける事があります。結果、知識や技術は向上するものの、一向にカイロプラクターとしての軸となるものが確立されることはありません。このように信念だけでは、本当の真実への認識と言い切れることはできません。

②経験(Empiricism)

この工程では、実験や研究から導きだされた物質的証拠を必要とします。科学や医療では、この手段によって真実への認識が行われます。未だ解明されていない分野に対して実験や研究から導きだされた物質的証拠をもとに何が正しいのかの判断を行います。

例えば、空気を考えてみてください。空気の存在は、知識としてはありますが、目に見えることのなければ、触れることもできません。形がなく透明なのでその存在を実感することはできません。目に見えない空気を「物質」として捉えるためには、科学的な実験が必要になります。目に見ることのできない分野を目に見ることのできる分野に導くことが科学になります。

確かに真実への認識には、物質的証拠が最も説得力のある存在となります。しかし、人間の体の未だ解明されていないことばかりで、実際は、目に見ることのできない所に真実は隠されています。

経験も信念と同様に、科学の進歩や医療の進歩と言った時代の変化や環境の変化によって、これまで真実とされていた事が覆されることもあります。カイロプラクティックでも同様に、カイロプラクティックを受けて良かったからそこに真実があると決めつけるだけでは、真実とは言い切れません。カイロプラクターとして必要なことは、どんなに時代が変化しても、環境が変化しても、覆されることのない真実への認識が必要になります。

③合理的(Rationalization)

カイロプラクティック哲学では、合理的という手段によって真実への認識を行います。合理的とは、仮定を定めその仮定が正しいのならば、そこから導かれる結果も正しくなるという推理法になります。目に見ることのできない分野から真実を導くためには、合理的に目に見ることのできる分野から論理的に推測を行っていきます。論理的に推測するには、帰納的推理(Inductive)と演繹的推理(Deductive)の2つの推理法が存在しています。

合理的は、信念や経験とは異なり、定めた仮定が正しければ、時代の変化や環境の変化に左右されることはありません。

帰納的推理(Inductive)とは?

帰納的推理とは、個々の具体的な事実や事例から導き出す方法のことを意味しています。例えば、”太陽は今日も朝に昇って夜に沈む、そして太陽は生まれたときから昇って沈む。だから明日の朝も太陽は昇るであろう“とこういったように真実を導き出すことができます。

私たちが毎朝起きた時には朝日が昇って、寝るころには日が沈むという、生まれた時からの一貫した事例によって明日を推測することができます。このように、機能的推理では、目に見ることのできる分野から一貫しているものを観察することで、結論を導くことが可能になります。

帰納的推理の欠点は、帰納した結論は必ずしも確実なものではなく、ある程度の確率を持ったものに過ぎないということです。事例の集合が不完全である限り、いくら事例をあげても、それは真実とは言えません。

演繹的推理(Deductive)とは?

演繹的推理とは、前提を定めた後、真実を導き出すことを意味しています。前提を認めるならば結論もまた必然的に認めることができる。前提が間違えであれば、結論もまた間違えである。例えば、 “私は親”という前例を定めます。その前例から、”私は少なくとも1人の子供がいる”という結論を導き出すことができます。これが演繹的推理法になります。

演繹的推理の欠点は、正しくない前提を用いてしまうことです。先入観や偏見に基づいた間違った前提の適用することやある限定された範囲でのみ正しい前提を全体に適用することで間違った結論を導いてしまうことに繋がります。

カイロプラクティック哲学では、この2つの論理的推理法を用いて真実への認識を行います。

カイロプラクティックにおける論理的推理法とは?

塩川カイロプラクティックスクール

「カイロプラクティックは、自然の法則に基づく原理原則があり、それが哲学であり、サブラクセーションを見つけ出す知識が科学であり、そのサブラクセーションをアジャストメントする技術が芸術である。」

カイロプラクティック哲学は、自然の原理原則から生まれたものになります。全ての問題の答えは自然の中に存在していて、人の頭の中に存在することはありません。

では、実際に自然の原理原則を観察しながらカイロプラクティック哲学に基づいて真実への理解を深めていきましょう。

大自然は自ら作り上げることなく、必ず何らかの原因によって存在しています。宇宙の惑星が存在するのにも、地球が存在するのにも、人間が存在するのにも、最小の物質である原子が存在するのにも、すべて原因が存在しています。

そして、その秩序は一切乱れることなく、組織的な構成でその存在を常に維持しています。地球が存在しているこの太陽系では、惑星が規則正しく太陽の周りを回っています。その軌道は乱れることなく、一定のスピードと距離を保ちながら活動を常に維持しています。

これは自然界に一貫して存在している引力があるからです。太陽と地球がぶつかり合うことなくバランスを保って存在しているのは、引き合う力と同時に、離れようとする力が働いているからです。これが、遠心力になります。

遠心力とは、物体が回転運動をするときに、中心から遠ざかろうと働く力です。地球が太陽の周りを公転しているというのは、この引力と遠心力の運動があって、地球は太陽との一定の位置関係を保ち続けていられるのです。

月は地球の周囲をまわり、地球は太陽の周囲をまわり、太陽系は銀河の中心でまわっています。この秩序が保たれた状態の中で、太陽と地球は存在し、維持することができるのです。そして、その存在を維持するためには、私たちの目では確認できない壮大なエネルギーが存在しています。

それでは次に、宇宙というスケールの大きいものではなく、最小の物質である原子を観察していきましょう。原子は、原子核と電子によって構成されており、その内部は、常に揺れ動いています。

静止しているように見えても、原子サイズでみるならそれは不規則で無秩序な、予知できないランダムな運動をしています。原子核の周りを不規則に動きまわり、止まることのない原子にさえ、組織構成が存在しています。また、原子の特徴は中心に位置する原子核が保持する陽子の数に基づいています。陽子が1個である水素から始まり、2個、3個とその原子の特徴は陽子の数によって異なります。そんな原子が集まり分子を構成しています。

原子の種類や結合する配置によって分子の特徴は異なりますが、分子にも同様に組織的な構造が存在しています。分子の役割とは、私たちの体に必要なアミノ酸、脂質、糖質、DNA、RNA等の構成をしています。

では、細胞の構成はどうでしょうか?たった1つの細胞には、原子が約20~30万個存在し、細胞内の構造もまた組織化が存在しています。細胞内には、細胞膜、ミトコンドリア、ゴルジ体、核といったものが1つとして乱れることなく構成されています。同類の細胞が集まってできる組織細胞(上皮、結合組織、筋組織、神経組織)も組織化されています。

そして同じ働きを持つ組織細胞が集まってできているのが臓器で、最後に同じ働きや、役割を持った臓器が集まることで器官系システムが確立されます。

塩川カイロプラクティックスクール

消化器系、循環器系、呼吸器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌系、感覚系、神経系、運動器系、これら9つの器官系すべてが連携して、私たちの命が保持されます。人間の体は、約60兆個の細胞から出来ていると言われています。一人の人間を形作っている原子の数を想像してみてください。これだけの数の原子が集まって、身体が1つの物質として維持しています。私たちの身体は、壮大なエネルギーを秘めた物質であると言えるのではないでしょうか。

これまで私が説明してきたことは、自然の原理原則が科学的に証明されている事例を挙げてきましたが、これがまさに帰納的推理法になります。帰納的推理法とは、様々な具体的な事柄や事例から真実を導くものになります。では、なぜ帰納的推理法で真実を導いたのでしょうか?それは、私たちカイロプラクターが扱っているものの多くは目に見えるものではないからになります。

例えば、体に備わっている自然治癒力、環境の変化に適応能力、全てを平均値へと導いてくれるホメオスタシス、ウイルスや細菌と闘う免疫力、これら全て肉体を通して認識することはできますが、実際にそのものを目にすることや、測ることはできません。ただ1つ言えることは、上記に挙げたものすべて脳と神経によってコントロールされているということになります。目に見ることのできないものへの理解を深めるためには、合理的に考える必要があります。

このように、カイロプラクティック哲学を学ぶことで、カイロプラクターとして何をしなくてはいけないのか、また、何をするべきではないのかが見えてきます。これまでは、あなたがカイロプラクターになった理由が個人の体験からかもしれません、信頼できる他人から教えてもらったものかもしれません、また、周囲の同意があったからかもしれません。

しかし、それではカイロプラクターとしての揺るぎない軸を手にしたとは言い切れません。本質を追求するためには、真実とは何かを知る必要があります。それが可能になる唯一の方法が哲学になります。

 

 

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塩川 雅士

塩川 雅士

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。
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