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【臨床】側弯症とガンステッド・カイロプラクティック

塩川 ガンステッド

側弯症とは?背骨を正面から見て、左右に曲がっている状態を側弯症と定義しています。弯曲の大小は、上下で最も傾いている背骨の角度を測定するコブ角という角度で判断を行います。この角度が10°以上であるものが側弯症と診断されます。

一般的に手術が必要と判断される角度は、50°以上と言われ、側弯症が進行すると腰痛や背部痛、肺活量の低下などの呼吸機能障害、神経障害を伴うことがありますが、国内での調査では発生頻度は1~2%程度で、そのほとんどが症状や痛みなどが現れることはありません。

また、側弯症の原因は、未だ不明確であり根本的な治療や予防策がないのが現状です。ほとんどの場合、重症になるまで何も治療を行ってこない、ただ経過を観察しているだけで、何をしていいのか分からずに悩んでいるのが現実です。

一般的な側弯症へのアプローチと治療法

塩川 ガンステッド

側弯の程度(コブ角)、弯曲の位置、タイプなどを考慮し治療計画をたてます。主な治療法として経過観察、装具、手術の3つの選択肢が存在しています。また、治療を行う上で年齢が重要になります。なぜなら背骨が成長している段階であれば側弯も進行する可能性が高く、治療法の選択に大きく影響するからです。

一般的には、外見上も大きな変形はなく、この軽度であれば経過観察が選択されます。側弯の角度が25°から50°以下であれば装具治療や運動療法などの保存的な治療が選択されます。50°以上であれば手術が必要とされる基準になります。

カイロプラクティックでのアプローチ

カイロプラクティックでは、側弯症に対して全く異なった考えがあります。カイロプラクティックでは、背骨を真っ直ぐにするような目的で治療は行いません。なぜなら、背骨がまっすぐなことが必ずしも健康とは言えないからです。

ここで重要なことは、背骨の役割を考える必要があります。背骨は、体の柔軟性を与えてくれています。体を自由に動かすには、背骨の柔軟性が重要になります。しかし、それが1番の役割ではありません。1番の役割は、背骨の中にある神経の保護になります。

すなわち背骨とは、神経を保護するプロテクターの役割があるのです。体でも最も重要な組織が神経と脳になります。脳は頭蓋骨で守られ、神経は背骨によって守られているのです。だからこそ側弯症へのアプローチでは、神経の働きが正常か異常かの判断が重要になります。

なぜならどれだけ背骨が歪んでいたとしても、神経の働きに異常がなければ背骨の湾曲を変える行為はしません。側弯症において構造的な治療を行うのではなく、神経の働きの治療を行うことが重要なのです。そのためには、神経の働きを科学的に検査ができる専門家で正確な治療を行う必要があります。

ガンステッド・カイロプラクティックでのアプローチ

塩川 ガンステッド

ガンステッド・カイロプラクティックでは、側弯症へのアプローチに対してまずその目的を患者さんと明確に理解することから始めます。側弯症の患者さんの多くは、その湾曲のカーブである構造的な改善を求めています。しかし、ガンステッド・カイロプラクティックでは、構造的な改善より、機能的な改善を目的としています。

一般的に側弯症は、原因不明と言われていますが、すべての問題には必ず原因があるはずです。だとしたら、側弯症の原因も必ずあるはずです。

ガンステッド・カイロプラクティックでは、側弯症の原因はお母さんのお腹の中にいる胎児の時から始まっていると考えられています。胎児が成長している子宮は、仙骨に繋がっている靭帯によって浮遊している状態です。 仮に仙骨や骨盤のバランスが乱れれば、子宮が捻じれ、胎児の背骨に影響を与えることにもなります。

また、出産においての吸引分娩、鉗子分娩、帝王切開などの産科的医療介入によって計画的にお産がコントロールされることで、お母さんや胎児のペースでお産ができないので、両者に加わる負担は計り知れません。

妊娠中のカイロプラクティック・ケアによって、お母さんと赤ちゃんの背骨をしっかりとケアすることで、背骨の安定性へと繋がります。また、側弯症と診断されてとしても、定期的なカイロプラクティックのケアを受けることで、神経の働きを正常にすることができれば、背骨の湾曲の心配をすることはありません。背骨の湾曲は、環境に適応する為に作られるものであって、決して真っすぐにすることが、本当の健康ではありません。

アジャストメント

・側弯症において、背骨の湾曲よりも回旋を重要視しなければいけない。必ずしもカーブの頂点へのアジャストメントを行うことはせず、きちんと検査を行った上でサブラクセーションを特定することが大切になる。

・重度の回旋を伴う側弯症には、片手で行う豆状骨コンタクトまたは、拇指コンタクトが好ましい。両手で行う両母指球コンタクトでは、側弯症を悪化させる可能性が高くなるので控えること。

・内側への椎間板の突出は単純な側弯になるが、外側への突出は回旋性の側弯に繋がる。また、重度の回旋性の側弯症は、交感神経のサブラクセーションの兆候でもある筋肉の麻痺が生じることがあります。このような場合、脊髄の交感神経部分を干渉し(Cord Pressure)、筋肉の収縮を生じ、腰部の左側弯の原因となることがある。

脊髄においての交感神経サブラクセーション

頚椎1番(C1):ASRA/ASLP

先天的な側弯症の特徴

・先天性の側弯は、仙骨やL5や胸椎の奇形で生じることがあります。このような場合は背骨の湾曲に変化は見込めません。また、先天的な側弯症の場合、椎骨の変形は確認されるも、椎間板は平行で正常な形状をしていることが多くなります。特に妊娠中にアスピリンの服用がこれらの先天的な背骨の奇形に関係していると考えられています。

・先天的な側弯の多くは痛みがなく、特に成長が著しい女性の思春期に発症することが多いと言われています。

側弯症における補正作用

補正作用とは、土台が乱れそのバランスを保つために起こりえるものになります。側弯症の場合、土台である骨盤や背骨のバランスが乱れることで、上位の背骨に大きな影響をもたらします。補正作用とは、そのバランスの乱れを調整している状態のことを表しています。ほとんどの場合、骨組織の成長が止まる16歳~18歳までに補正作用が終了します。補正作用が終了した時点で、側弯のカーブは固定化されてしまいます。ガンステッド・カイロプラクティックでは、レントゲン画像による評価によって分析が行われます。

① 患者の胸郭が骨盤のすぐ上に配列

レントゲン正面像において、患者の胸郭が骨盤のすぐ上に配列していないのであれば、側弯のカーブは未だ補正作用が終了していないことを意味していますので湾曲のカーブが変化する可能性は高くなります。しかし、胸郭と骨盤が配列している場合は、補正作用が終了し、側弯カーブは固定されたと見なします。

② 仙骨第2結節と軸椎(C2)の歯突起の配列

レントゲン正面像において、仙骨第2結節と歯突起が配列していないのであれば、側弯のカーブは未だ補正作用が終了していないことを意味していますので湾曲のカーブが変化する可能性は高くなります。しかし、仙骨第2結節と歯突起が配列している場合は、補正作用が終了し、側弯カーブは固定されたと見なします。

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塩川 雅士

塩川 雅士

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。
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