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ガンステッド・カイロプラクティックにおける2つの骨盤の役割とは?

塩川スクール

Dr.ガンステッドによる骨盤評価の確立

Dr.ガンステッドは、機械工学を学び、その経験を生かしてすべての構造の土台が重要であると唱え、初めて仙腸関節が動くことを証明したカイロプラクターになります。

構造上、人間の土台が水平であればその上に位置している脊柱はバランスのとれた状態を維持できます。しかし、土台のバランスの乱れが脊柱に大きな影響を与えると考えガンステッド・カイロプラクティックにおける土台理論が確立されました。

Dr.ガンステッドがパーマ大学を卒業した1923年には、仙腸関節は不動の関節であり、サブラクセーションを起こすことはないと教えられていました。ところがDr.ガンステッドは、様々な骨盤を分析した結果、骨盤のバランスの乱れと仙腸関節における疼痛や浮腫の関係性があると考え、体表温度測定検査や視診や静的&動的触診やレントゲン画像による骨盤評価におけるシステムを確立させました。

そのシステムによって骨盤におけるサブラクセーションの概念が確立され、骨盤リスティングと発達していきました。まさに、Dr.ガンステッドは、骨盤リスティングや骨盤へのアジャストメントを行った初めてのカイロプラクターとなりました。

その体の土台となっている骨盤には、大きく分けて2つの役割が存在しています。カイロプラクティックケアによって骨盤が安定することは、その2つに役割を満たすことに繋がっていきます

重力と反発する力を分散する役割

地球には、重力という地球に中心に向かって引っ張る力が存在しています。その力は、頭から背骨から骨盤へと下へと伝わっていきます。また同時に、体を保持しようという反発する力も働いています。もし重力に対して地面からの反発する力がなければ、体は重力に負けてしまいます。

このように、体には上から下へと加わる力と下から上へと加わる力によって維持することが可能になります。しかし、その両者の力をうまく分散することができなければ、体には大きな衝撃が加わってしまいます。この重力と反発する力をうまく体で分散してくれる中間点が“骨盤”となります。

重力は、左右の仙腸関節、左右の腸骨、左右の股関節、左右の足へと分散されていきます。また、下半身では地面からの跳ね返ってくる力を左右の股関節、左右の腸骨、恥骨結合へと分散されていきます。このように骨盤は、上から下、下から上へと力を分散させることで、座る、立つ、歩く、走るといった様々な動きが可能になります。このように骨盤は、体にとって非常に重要な役割があり、人間の土台となります。

骨盤のバランスが乱れることは、上下からの力をうまく分散することができないことを意味します。その結果、体の様々な関節に大きな衝撃が加わることで、椎間板の損傷や股関節や恥骨や膝への痛みと繋がっていきます。

歩行時の体の揺れを抑える

骨盤には、左右の仙腸関節と腰仙関節と大きく分けて3つの関節が存在しています。それらの関節は、歩行運動を行う際に非常に重要になります。骨盤がなければ、体は上下左右に体を揺らしながら歩行することになります。骨盤の存在によって歩行時に腸骨は上下と前後運動が行われ、この腸骨の揺れに対して仙骨が反対方向に回転して腸骨の揺れを打ち消して体の揺れを抑えています。また、腰仙関節を形成している腰椎5番と仙骨の関節でも体の揺れをさらに打ち消して歩行をスムーズに行うことが可能になります。この骨盤の運動があって体は進行方向を向くことができ、真っすぐ歩行することが可能になります。

骨盤のバランスが乱れることは、歩行時に体の揺れが大きくなることを意味します。その結果、椎間板へのねじれ運動が歩行時に加わることによって椎間板の損傷に繋がっていきます。また、体に揺れが大きくなることで、股関節、膝関節、足関節へと大きな負荷が加わっていきます。

このように、骨盤へのアジャストメントは単に骨盤の安定性を与えるものだけでなく、体の様々な部分に大きく影響を与えます。Dr.ガンステッドは、骨盤の重要性に誰よりも早く気づき、そのテクニックを確立させました。

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塩川 雅士

塩川 雅士

1980年、東京都生まれ。17才で渡米後、2004年パーマーカイロプラクティック大学を優等で卒業。D.C.の称号取得。米国ナショナルボード合格。日本カイロプラクティックリサーチ協会(JCRA)役員。2005年からカイロプラクターを育成する学校の運営と講師に携わり、現在、年間約300時間の講義やセミナーなどの活動を全国で精力的に行っている。
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