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【動的触診】初動での動的触診を習得するための5つのステップ

正確にサブラクセーションを特定する初動の動的触診

患者様のリラックスは、術者の触診能力が最重要視されます。Dr.ガンステッド先生からアジャストメントを受けた患者様は、ふかふかのシルクの枕に触れているような感覚があったと述べています。検査の時に患者様がリラックスすることが可能になれば、必ずアジャストメントをリラックスして受け入れてくれます。

検査中に患者様へ少しでも不快を与えてしまえば、患者様はあなたのアジャストメントを安心して受け入れることは決してありません。

正確に1つのサブラクセーションを特定するためには、患部のみの可動性を確認する必要があります。そのためには、終動の動的触診のような全体的に患者様を動かして検査を行うのでは、1つのサブラクセーションを特定することはできません。

今回のコラムでは、初動での動的触診を習得するための5つステップをご紹介していきます。

① 適切な術者のポジショニングの確認

まず、初動での動的触診を行う前に術者のポジショニングが重要になります。患者様のリラックスは、術者のリラックスから始まります。適切でない位置での触診では、術者の緊張に繋がり患者様がリラックスすることはありません。

初動での動的触診では、患者様がリラックスしている状態から患部の可動性の確認を行います。終動での動的触診では、患者様がリラックスしなくとも全体的な可動性を

術者がリラックスして触診を行うためには、術者のポジショニングを見直すことが必要になります。例えば、仙腸関節の動的触診を行う際には、患者様の斜め後ろに立ち、示指と中指でPSISを挟み動的触診を行っていきます。 その際に体が捻じれた状態で触診を行っていることや患者様から離れすぎて前傾姿勢の状態で触診を行っていれば、術者がリラックスして触診することはできません。

アジャストメントを行う際にも重要になりますが、体の捻じれを最小限に抑えるには、触診している患部に骨盤を向けることが重要になります。

②適切な患者姿勢の確認

次に、初動での動的触診を習得する為に重要なのが患者姿勢になります。患者様がリラックスして検査を受けるためには、適切な姿勢で動的触診を行う必要があります。

胸部や腰部や骨盤部への動的触診では、背もたれのない状態で検査を行っていきます。その際に重要なことは、きちんと坐骨で座ることになります。胸を張って姿勢を正している状態では、起立筋が緊張してしまい、初動での動的触診を行うことができません。

反対に腰が丸まった猫背のような姿勢の状態でも、初動での動的触診を行うことが困難になります。腰が丸まった状態から触診を行う終動での動的触診では、患者様の可動する距離が大きくなり、全体的な可動性は確認できるものの、1ヶ所の可動性を特定することができません。

頚部への動的触診をでは、患者様は背もたれに寄りかかり、頭部を屈曲します。術者のサポートハンドで頭部を固定し、棘間を広げた状態で初動での動的触診を行っていきます。頚部の棘突起は他の脊柱を比較しても小さいことや、頚部の前湾カーブの為に棘間が狭まっていることから、頭部の屈曲した姿勢から動的触診を行う必要があります。

このように、正確に1ヶ所の可動性を確認するためには、患者姿勢が重要になります。

③コンタクトハンドによる一定の圧の保持

術者のポジショニングと患者姿勢が正しく行われたら、コンタクトを行っていきます。適切なコンタクトハンドは、常に最小限の圧を一定に保持することになります。

ここで重要なことは、圧を一定に保持することになります。初動での動的触診では、患者様を動かす距離は最小限になりますが、決して指先で患部を押してはいけません。

終動での動的触診のような強い圧でのコンタクトの場合、指先にある毛細血管の血流が低下し、知覚末梢神経を鈍らせてしまいます。また、患者様に不快感を与えてしまうことで、患者様の緊張にも繋がってしまいます。

指の圧を一定に保つためには、コンタクトしている手の使い方が重要になります。コンタクトしている指先だけではなく、他のすべての指を使って手全体で動的触診することがポイントになります。

示指で検査を行う際は、中指は示指の上に重ねサポートします。親指と薬指と小指は患部周辺をサポートします。場所によっては、母指球と小指球も使用することで安定したコンタクトを作ることが可能になります。

このように指先の圧を一定に保つためには、指先や手のひら全体を使って動的触診を行うことが重要になります。

サポートハンドによる安定感

コンタクトハンドの反対の手をサポートハンドと呼んでいます。サポートハンドは、最も患者様のリラックスと安定感に影響を与える要因になります。

胸部や腰部や胸部でのサポートハンドでは、患者様の両肩をサポートし、頚部では頭部へのサポートを行い、コンタクトハンドと共に両方の手で検査を行っていきます。

サポートハンドは、コンタクトハンドと同様に手と腕全体を使ってサポートすることが重要になります。サポートハンドでも、圧を一定に保つことで、患者様のリラックスに繋がり、安定した検査を行うことが可能になります。

⑤言葉とサポートバンドでの誘導

動的触診を行う際に、言葉での誘導が重要になります。コンタクトハンドとサポートハンドで患者様を動かし検査を行った場合、コンタクトしている圧が大きくなってしまいます。コンタクトの圧を一定に保つためには、術者の言葉で誘導することが重要になります。

言葉で誘導することで、患者様と協力して動的触診を行うことが可能になり、互いにリラックスして検査を行うことができます。

誘導でのポイントは、声掛けをすると同時にサポートバンドでも誘導することになります。実際に言葉で誘導しても、どのように動かすのか分からない事あります。そんな時は、サポートハンドでも誘導することで、患者様の動きをガイドしていきます。

サポートバンドでの誘導で重要なことは、確認したい患部のみに可動を与えることになります。例えば、仙腸関節への初動を確認する際、側屈を行っていきますが、その側屈時に頚部と胸部と腰部はなるべく真っすぐした状態で動的触診を行うことが重要になります。その際に、サポートハンドの誘導は、肩を下げる誘導ではなく、脊柱全体を側屈するイメージで誘導していくことが重要になります。

反対に胸部では、肩を下げるような誘導を行うことによって、胸部の初動を確認することが可能になります。

このようにサポートハンドでの誘導で患部のみに可動を与えるという意識を持つことが重要になります。この意識は、アジャストメント時のセットアップにも関連しているので初動での動的触診を習得することは、アジャストメントの技術向上にも繋がっていきます。

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八木俊樹

八木俊樹

千葉県成田市出身。大学卒業後、空港で貨物の輸出入に携わる書類手続きなどの通関業務関連に従事。デスクワークの時間が長く、首を痛めて仕事・趣味に影響が出たことをきっかけにカイロプラクティックを受け、症状が改善。以後1年以上経っても首に痛みや不安が出ずに感動を覚える。同じような悩みを抱えている人が周りに多くいる中で、何かできることはないかという思いが強くなり、カイロプラクティックの世界に飛び込む決意をし、シオカワスクールへ入学。
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